太陽光発電システムの発電効率を上げるための屋根形状や間取りづくりの工夫とは

家庭用の太陽光発電の発電量を増やしたかったり、発電効率を上げるためには3つの方法があります。

一つ目は、発電効率の高い太陽電池を用いること、つまりいい太陽光発電システムを設置すること。
二つ目は、太陽光をたくさん受けられるようにソーラーパネルの設置を工夫すること。
三つ目は、メンテナンスを定期的に行うこと。

この三つです。

我が家の経験から言うと、この三つの中で特に重要だと思うことがあります。
それは二つ目の「ソーラーパネルの設置を工夫すること」です。

これは太陽光発電の発電効率に最も影響を及ぼすことだからです。

では、ソーラーパネルの設置を工夫する、つまり太陽光発電の効率を上げるためには何が必要だと思いますか?
実は屋根の形状や間取りづくりの工夫が必要なのです。

まず、効率を上げるために「屋根」をどうすればいいかですが、パネルが屋根のどれくらい設置可能なのか、つまり面積を最大限に広げること、そしてパネルの設置角度、パネルを設置する方角、この三つがとても重要になってきます。

最適条件で屋根に設置すれば発電効率が抜群に向上できることになるわけです。

そうなるとパネルを設置する「屋根の種類と形」とかが、一体どういうものがいいのかが気になりますよね。

通常の住宅にはいろんな形の屋根が使われていて、ソーラーパネルを設置できる面積は屋根の種類によって様々ですが、大きく分けると「切妻タイプ」「寄棟屋根タイプ」「陸屋根タイプ」「陸屋根タイプ」の四つに分けられます。

「切妻タイプ」はポピュラーな三角屋根です。
でも、屋根は二面に分かれるので太陽光を多く受けられる方角の面にしかパネルを設置することができません。

「寄棟屋根タイプ」は屋根が四面で構成されていて一つ一つの面が切妻に比べて小さいのが特徴。
当然ながら、太陽光ソーラーを設置する面積は小さくなりますが、最近ではパネルの形が台形や三角形などいろんな形に対応できるので、光が当たる二面に設置することで設置面積を増やすことができます。

「陸屋根タイプ」は平らな屋根のことです。
イメージはセキスイハイムやへーベルハウスのように屋根がない状態で、平らな形状をしています。
このような陸屋根の場合は全面にパネルを設置することができるので最も設置面積を大きく取れますが、ソーラーパネルは傾斜をつけることでより多くの光を集められますから、パネルに傾斜をつける工夫が必要です。

「片流れ屋根タイプ」は面が一つで、一方方向に屋根が傾斜しているタイプです。
陸屋根と同様にパネルを設置する面積は最大ですが、屋根の傾斜が北向きだと太陽光発電は設置できません。
ただ、南向きだと太陽光発電が最も効果の高い状態になりますし、とても発電効率が向上します。

太陽光発電はこういう屋根の形状や向きに大きく影響を受けます。
言い換えれば屋根の形によってはどうにもならないことだってあるんです。

家を新築する場合や購入する場合、太陽光発電で失敗しないためにも屋根のデザインや方角まで考慮しておくことはとても重要ですし、太陽光発電は屋根がカギを握っていることを理解しておきましょう。


>太陽光発電システムの発電効率を上げたい時に失敗しないパネルの設置角度とは